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父親たちの星条旗(2006年) [洋画]

監督:クリント・イーストウッド
製作:スティーブン・スピルバーグ
出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ

 11月5日(日)。三連休の最終日に渋谷で観てきた。

 パンフレットにいわく「世界が忘れてはいけない島がある」。クリント・イーストウッドが作った「硫黄島2部作」の一本目。インターネット情報によると、あの有名な擂鉢山に星条旗を掲げた6名のうちの1人ジョン・ブラッドリーの息子ジェイムズ・ブラッドリー作の「硫黄島の星条旗」が原作となっているとのこと。

 硫黄島の戦闘、戦闘後に戦時国債キャンペーンに使われる兵士から戦後まもなく、そして現代において(ジェイムズ・ブラッドリーが)硫黄島で父とともに戦った元兵士から硫黄島のことを聞くシーンの3つの時間が、順次映し出される。凝ったつくりになっていて、2時間以上の大作であることを全く感じさせず、飽きない。突然、戦闘シーンに移ることが、兵士たちの心の傷を表現しているのだろう。

 硫黄島のシーンの最後は、擂鉢山に星条旗を掲げた兵士たちが、褒美として、海(戦闘中の)で泳ぐことを許されるシーンになる。海ではしゃぐ若者の姿がとても印象的だ。

 戦争を描いているのだが、タイトルは「父親たちの」となっている。ジョン・ブラッドリーは何も話さずに死んでしまったということが最後のほうにわかってくる。語らなかった父親たちの若い日々を探すということか。なぜ父親が語らなかったのかはわからない。しかし、父親と息子との関係はそういうものだという気がする。洋の東西を問わず。自分がそうだし、自分の父親もそうだ。これがこの映画の伏線か。

 あの星条旗が2つ目だったとか知らずに、いきなりこれだけ観たら、何を描いているのかわからんだろうなあ。

(2006年11月5日)
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